2種類のロボアドバイザーを同時に開始して約4ヶ月が過ぎました。最近の伸びは緩やかではありますが、この1ヶ月間は徐々に回復。開始から一度も初期投資額を割らず、順調に推移しています。
利用しているロボアドバイザーは、楽ラップ(楽天証券)とウェルスナビ(SBI証券経由)です。利用開始からその後の推移は以前の記事でもご紹介していますが、今回は開始から約4ヶ月後の状況です。
楽ラップ(楽天証券)は100万円、ウェルスナビ(SBI証券経由で契約)は50万円の資金で同日に運用を開始しました。リスク許容度(楽ラップでは積極度)はどちらも上から2番目の4としています。
それぞれに特徴を持つロボアドバイザーで、市場や為替の状況により運用成績は異なっています。その違いから来る成績の差異についても、投資を考える上での参考として頂ければと思います。
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楽ラップ
楽ラップの成績
運用実績: 100万円 → 108.9万円 (+8.9%)
開始から4ヶ月と10日あまりの成績は約9%のプラスとなりました。年率換算では約25%相当になります。ただ利益が確定しているわけではないため、あくまでも参考値ではあります。
開始以来の手数料は合計2,451円、その間に再投資された分配金は1,287円でした。上の資産合計額はこの手数料と分配金が反映されたものです。
保有銘柄別では、国内REITと外国債券がわずかながらのマイナスでしたが、他は額の多少はあるもののすべてプラスとなりました。
楽ラップの資産推移
2017年8月21日の開始から、各月末の資産推移を示したものが以下のグラフです。
市況の状況も良かったこともあり、開始以来初期投資額を下回ることはなく、順調に推移しています。
投資ファンド別では、国内株式(15%増)や外国株式(11%増)が貢献しています。またREITも全体に占める資産割合は低いものの、外国REITの成績が良く開始時点から3.6%増となりました。
運用実績: 50万円 → 55.1万円 (+10.1%)
ドル建: 4596ドル → 4890ドル (+6.5%)
こちらも、3ヶ月目(円建て: +7.6%、ドル建て: +4.9%)の成績から上昇しています。為替が少し円安となったため、この1ヶ月では円建ての伸びがわずかに大きくなりました。
成績の年率換算は、円建てでは28.5%、ドル建てでは18.5%となります。なお、ウェルスナビは米国ETFで運用されるため、為替の影響がないドル建ての成績がより実態を反映していると考えられます。
開始以来の分配金は合計3,918円、手数料は合計1,491円でした。楽ラップと違いこちらは分配金で手数料がまかなえています。
通貨別の資産内訳と損益状況を下の図で示しました。
資産別の状況は楽ラップと同じ傾向であり、株式ETFの成績が好調です。株式以外では、金や不動産も復調してきました。特に金は、1ヶ月前はドル建てでマイナス6ドル程度であったものがプラスに反転して持ち直しました。
ウェルスナビの資産推移
下のグラフは2017年8月開始以来の資産推移です。
最終的に口座に入るのは円になるので、こちらでは円建ての推移を示しました。
細かくは上がったり下がったりしてはいますが、大きな傾向ではほぼ右肩上がりで順調に推移しました。
最近は上昇も非常に緩やかではありますが、特に初期投資額を一度も下回らなかった点は、安心面でなかなか良かったと思うところです。
資産分類別では、米国株ETF(VTI)の貢献が10.4%増と一番大きく、次いで日欧株(VEA)、新興国株(VWO)がそれぞれ6.8%と6.2%の増加となりました。その他、米国債権(AGG)は-0.6%とわずかに減少、金(GLD)と不動産(IYR)は1%台の増加でした。
おわりに
最終的な円建て資産状況では、9%から10%増の成績でほぼ似た状況となりました。双方のロボアドとも好調に推移していますが、これはアメリカや日本の株式市況の好調さによるところが大きいですね。
日米の株式市況の好調も、特にアメリカは2018年に入ってそろそろ下落基調に転ずるのではないかとも言われています。新聞などによれば、アメリカの長期金利と短期金利が逆転する(逆イールドと呼ばれるそうです)と、その後しばらくしてアメリカの景気が後退するという相関もあるそうです。
FRB(アメリカ連邦準備理事会)が、2018年に何回利上げをするかという点も注目されています。利上げのスピードが速すぎて逆イールドになった場合は少し警戒をしなければならないのかも知れません。ただ、そのような状況でも、運用をお任せできるという点がロボアドの利点であり、積極度を少し調整しながらも、続けることが大切なのではとも思います。