楽ラップとウェルスナビを同時に開始して7週間が過ぎました。円安の影響もありまずまずの状況ですが、その詳細についてご紹介します。
私が利用している2種類のロボアドバイザーについては、その申込みから運用開始に至る経緯を以前の記事で紹介しました。
この記事にも書きましたが、楽ラップ(楽天証券)は100万円、ウェルスナビ(SBI証券経由で契約)は50万円の資金で同じ日に申込み、運用を開始しました。リスク許容度(楽ラップでは積極度)はどちらも上から2番目の4としています。
楽ラップは国内外の株式や債券に分散投資するもので、円建てで運用が行われます。
一方、ウェルスナビ
それぞれ独自の特徴を持つロボアドバイザーですが、開始から7週間、先の記事からは約1ヶ月経った現時点の状況について、以下ご紹介します。
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楽ラップの成績
運用実績: 100万円 → 104.6万円 (+4.6%)
7週間目の成績は4.6%のプラス、まだ短期間なので参考程度ですが、年率では約8%相当になります。
期間中の手数料の合計は774円で、この額が差し引かれたものが資産合計に反映されています。
保有銘柄の損益状況を見ると、株式への投資ファンドは国内外とも好調な一方、債券は国内外ともわずかながらマイナス、REITもマイナスでした。
初めて「楽ラップ」を始める人を対象に、新規購入金額に応じて最大80,000ポイントを獲得できるということです。今はなかなか成績も良く、この機会にデビューを飾るのも良いのではないでしょうか。
運用実績: 50万円 → 53.3万円 (+6.6%)
ドル建てでは、4596ドル → 4732ドル (+3.0%)
ウェルスナビの7週間目の成績は上記の通りです。円高が進行した開始3週間目に比べ、逆に円安が進んだため円建ての成績の方が良くなりました。
ウェルスナビはドル建て投資のため、ドル建ての成績がより実体を反映しているのですが、円建ての成績は年率11.4%相当ととてもよい結果となりました。
期間中にETFの分配金も入り、手数料(521円)を差し引いても合計で1000円ほどプラスになっています。
資産内訳と損益状況を円とドルで示したものが下の図です。
楽ラップと同様に株に関連するETFの成績が好調ですが、ドル建てでは債券や金がわずかながらマイナスとなりました。
おわりに
資産の状況としては依然としてウェルスナビのパフォーマンスが優れていますが、先に記事を書いた開始3週間後(この記事の約1ヶ月前)の成績に比べると楽ラップも相当挽回しています。
双方のロボアドとも債権の成績は不調でしたが、これは、9月のFRB(アメリカ連邦準備理事会)の政策発表による影響が大きいと思われます。
9月のFOMC(連邦公開市場委員会)でFRBは資産縮小を決定し、年内の利上げに言及しました。利上げはすなわち債券価格の下落につながるため、結果として関連するファンドの価格が低下したわけです。とはいえ、安定的な資産と言われている債券だけあって、下落幅はわずかです。
さらに金も下落しています。金はリスクオン時に買われて上昇するそうですが、この数値のみを見ると、北朝鮮リスクが少しは後退したと世の中は見ているのかもしません。私としてはまだまだ予断は許さないとは思うのですが、あまり悪影響がないことを祈りたいところです。
以上、楽ラップとウェルスナビの開始7週目の成績のご紹介でした。