遅ればせながら、マイナンバーカードの交付申請を行いました。普及率は未だ10%弱といった状況だそうですが、無償でもらえる上、特にe-Taxなど電子申請をする人にはとても便利なカードです。交付申請は思いの外簡単でしたので、その手順をご紹介します。
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個人番号通知カードとマイナンバーカード
個人番号通知カードとは、右のようなデザインをしており、皆さんのところに郵送で届けられたあの紙製のカードです。
これは個人ごとに付与されたマイナンバーをお知らせするためのもので、家族分がまとめて届いているかと思います。
一方、マイナンバーカードは、下のようなデザインのカードで、ICチップが付いたプラスチック製のカードです。本人の顔写真等も表示されているため、身分証明書として利用できるほか、自治体サービスやe-Tax等の電子申請にも利用可能です。
今まで、e-Taxに必要な個人の電子証明書(住基カードに格納されていましたね)は有効期限が3年間で、さらに有効期限が過ぎると証明書の更新に費用がかかりました。これが、マイナンバーカードでは、電子証明書を無料で発行してもらえる上、有効期限も発行から5回目の誕生日までとなり、とても条件が良くなりました。
e-Taxの他、今後様々な電子申請でも利用できるようになるので、入手しておくと何かと便利になるのではないでしょうか。
マイナンバーカードの交付申請
すでに述べた通り、通知カードとマイナンバーカードは別物なので、マイナンバーカードを入手するには改めて交付申請が必要になります。
交付申請に利用するのが「個人番号カード交付申請書」です。これは通知カードと一緒に届けられています。通知カードを良く確認すると、上部のカードの下、切り取り線より下の部分が交付申請書になっているのが分かると思います。
交付申請にあたっては、この申請書を郵送するほか、パソコンやスマートフォンを使ってオンラインでも申請できます。さらには、まちなかの証明用写真機を使っても申請できるそうです。
私は写真の加工をしたかったこともあり、パソコンを使った申請を行いました。おおまかな手順はマイナンバーのサイトにも説明がありますが、以下で詳しく説明します。
準備するもの
申請にあたって以下なものは申請書IDと写真データです。特に写真は自分の希望するものを使えるので、これというものを用意しておくのが肝要ですね。
申請書ID
申請書IDは、通知カードと一緒に郵送されてきた交付申請書に記されているものです。交付申請手続の最初にメールアドレスを登録する時に使います。
顔写真データ
マイナンバーカードに表示される顔写真のデータです。写真は、正面、無帽、無背景のもので、最近6ヶ月以内に撮影されたものと規定されています。
また、画像データのフォーマットはJPEG、ファイルサイズは20KB~7MB、ピクセルサイズは幅、高さともに480~6000ピクセルとなっています。(データフォーマットの情報はなかなか調べにくかったのですが、個人番号カードのFAQのQ26に掲載されていました)
私の場合は、無背景の写真を撮りにくかったため、画像編集ソフトで写真の背景を加工しました。また、指定されたサイズである縦4.5cm×横3.5cmに合うよう、この比率でトリミングも行った写真データを準備しました。
FAQには「画像編集ソフトで加工された画像などは、受付できない場合があります」という記載もありましたが、私の場合は問題なく受け付けられました。
スマートフォンを使って申請すれば、申請中に撮影した写真を使うこともできます。ただ、無背景でかつ納得のいく写真を撮るのはなかなか難しいでしょうから、この場合でもあらかじめデータを準備しておくと良いと思います。
パソコンからの交付申請
手続きは主に、1. メールアドレスの登録、2. 顔写真登録、3. 申請情報登録の3つのステップで進めます。
1. メールアドレスの登録
まずは、個人番号カードのオンライン申請サイトにアクセスして、申請に利用するメールアドレスを登録します。
利用規約の確認画面から次に進むと表示される画面が下の画像です。ここで、申請書IDとメール連絡用氏名、そしてメールアドレスを登録します。
画面下部にある画像認証を行ってメールアドレスを登録すると、以下のような文面のメールが折り返し送られてきます。
Subject:【個人番号カード】申請情報登録URLのご案内
From: 個人番号カード交付申請書受付センター個人番号カード交付申請書受付センターです。
引き続き、下記URLから申請情報登録を行ってください。https://net.kojinbango-card.go.jp/…
メールに示されているURLにアクセスして引き続き手続きを進めます。なお、URLの有効期限は1日間に設定されているので、すぐに手続きを進めない場合は注意が必要です。
2. 顔写真登録
メールに記されていたURLにアクセスすると、以下のような顔写真の登録画面になります。
準備した顔写真のファイルをアップロードして次の画面に進むと、登録された写真を確認することができます。写真に問題がなければ登録ボタンを押して次に進みます。
3. 申請情報登録
最後の登録画面では、生年月日と電子証明書の発行希望を登録します。
電子証明書は既定値が希望するで、希望しない場合だけチェックを付けるようになっているのでご注意ください。e-Taxで利用できる上無料なのでここは希望しておくのがおすすめです。
次の画面で、写真を含めて最終的に登録した情報を確認すれば申請は完了です。
4. 登録完了
登録が完了すると上のような画面が表示されます。また、登録したメールアドレスに以下のような文面のメールが届きます。
Subject:【個人番号カード】申請受付完了のお知らせ
From: 個人番号カード交付申請書受付センター個人番号カード交付申請書受付センターです。
申請受付が完了しました。
申請内容を確認後、発行手続きを行います。
発行手続きにはしばらくお時間がかかりますのでご了承ください。
発行手続きが完了しましたら、お住まいの市区町村より交付通知書が郵送されます。※申請内容に不備があった場合、一週間程度でメールにて再度ご案内させていただきます。
交付申請後の手続き
申請後は「交付通知書」が郵送で届くのを待ちます。これは、マイナンバーカードの準備が自治体側で完了したことを通知するものです。通知書が届くまで1ヶ月程度かかるようなので少し気長に待ちましょう。
直接カードが届くわけではないので少し手間ですが、これも安全かつ確実にカードを本人に届けるためだと思います。この通知書と個人番号通知カード、そして身分証明書を持って市役所など、受け取りに指定された場所に行けば、晴れてマイナンバーカードを入手できます。
この時住基カードを持っていれば、この返却も必要です。また、受け取り時にパスワードと暗証番号の登録がその場で必要になるので、それもあらかじめ準備していくと良いでしょう。
以上、マイナンバーカードの交付を受ける手順をご紹介しました。