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リアル店舗での購入額は減少傾向
上のグラフは市場調査会社のNPD Groupが発表した2016年ホリデーシーズンのリアル店舗への来客状況です。レポートによれば、第7週(2016年12月11日から17日)の来客数は前年同期比11%下落しています。
リアル店舗の売上は減少傾向ですが、それでも小売全体の90%以上はリアル店舗からの売上だということです。
ただ、ネットとリアル店舗を区別することは今やあまり意味がなくなっており、リアル店舗の売上に与えるデジタル技術の影響は大変大きくなっているそうです。
上のレポートによれば、2016年のE-Commerceの売上高が2950億ドルであったのに対して、デジタルの影響を受けたリアル店舗の売上高は1.8兆ドルにもなったということです。
これは例えば、ネットで下調べをして店舗に足を運んで商品を確かめ、そして購入に至る、といった行動が多いということだと思います。
ただAmazonを始めネット店舗の拡大が続くことは否定できません。ネットと比べるとリアル店舗では、長いレジの列に並ばなくてはいけなかったり、商品が見つからなかったりと不便さを感じることが多いですからね。
Appleストアでの購入
ネット融合型のリアル店舗
今回iPhoneを購入したのはAppleストア銀座。最近はネットで何でも買ってしまいますが、リアル店舗での購入、特にAppleストアのそれは新鮮な体験でした。
ご存じの通りAppleストアの店内は商品陳列テーブルだけが並んでいるもので、とても洗練されてスッキリしています。
購入する際もレジで支払うというシーンはなく、通常の店で購入する感覚とはかなり違っています。
商品を前にして店員と相談、商談がまとまれば店員が持っている端末を使って、その場でクレジットカード決済します。その後、店の奥から店員が持ってきた商品を確認後、持ち帰ることになります。
リアル店舗に多くの人が不便さを感じている「レジに並ぶ」必要はなく、「商品が見つからない」といったこともありません。(これはもともと商品のラインアップが少ないからでもありますが)
レジでの支払いがなかったこともあり、何かを買ったという感覚が少なく、店頭でモノを買うという行為に関して、私自身は新鮮な体験でありました。
iPhoneの売れ行きの凄さを実感
実際に店に足を運んで分かったことですが、本当にiPhoneの売れ方はすごいです。
Appleストアに行ったのは2016年12月、いろいろと迷っていたので1時間ほどの滞在だったと思います。その間、たくさんの人が入れ替わり立ち替わりやってきて、店員と話し、程なくして購入に至るということが繰り返されていました。
SIMフリーのiPhoneの価格は1台10万円ほど。そんな高価なiPhoneがどんどん売れている状況でした。
中国人家族と思われる一行は、家族全員分(4台)のiPhone7 Plusを色違いで買って行かれました。この一行のケースは別格かも知れませんが、とにかく売れていることを実感しました。
大手携帯キャリアの店舗と比べると、機種変更などの事務手続きが不要なので、お客さんの回転率が高いことも一つの理由かもしれません。
ただ初代の発売以来累計で10億台、最近では年間2億台を超えて売れている製品のこと、これぐらいのペースはむしろ正常だとも言えそうです。
おわりに
iPhone7をリアル店舗のAppleストアで購入したお話でした。
Appleストアでの購入は新鮮な体験でしたが、お客さんがたくさんいた(多くは外国人の方)ので、相談する店員さんをつかまえるのには苦労しました。
新しい購入体験を提供するお店ではありますが、たくさんのお客さんに応対する方法はまだこれからのようです。
もともと事前調査のつもりでふらっと店に立ち寄りましたが、店員さんが親切に相談に乗ってくれたので購入に至った次第です。結果として予定より早く入手できたことは良かったですね。
最近はAmazonも、新たな形態の店舗(名称はAmazon Go、ゲームではありません)を始めると報道されました。こちらはレジでの支払いそのものがないそうで、リアル店舗での購入体験もどんどん変わっていきそうです。