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ソフトバンクの孫さんがトランプ氏と会談。約6兆円の投資をコミット。

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ソフトバンクの孫正義氏がアメリカ次期大統領のトランプ氏と会談したというニュースが報じられました。いずれはと予想された行動かも知れませんが、予想以上に早く実現してしまう孫さんの行動力に加えトランプ氏との約束内容には驚かされます。

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孫正義氏とドナルド・トランプ氏の会談は45分間

12月6日に孫さんがニューヨークのトランプタワーを訪問し、ドナルド・トランプ氏と45分間の会談を行ったということです。

同じ実業家とはいえ、相手は次期アメリカ大統領になる特別な存在。もちろん手ぶらで行ったわけではなく、アメリカのITベンチャーに今後4年間で500億ドル(日本円で5兆7000億円)の投資をし、それによりアメリカで新たに5万人の雇用を生み出すことで合意したということです。

下の画像は合意内容を示すトランプ氏のツイートですが、500億ドルの投資と5万人の新規雇用について記されています。

さらにこんなツイートも。
孫さんではなくトランプ氏の声を借りていますが、トランプ氏が選挙で勝たなかったらこんな投資を孫さんはしなかったということです。

サウジアラビアと設立した共同ファンドを投資に活用

5.7兆円もの投資資金についても裏付けがないわけではなく、先にサウジアラビアと組んで立ち上げた10兆円(1000億ドル)のファンドを活用するようです。ファンドの半分以上の額をこの投資に使うということなので、孫さんがこれにかけている意気込みは非常に強いと思われますね。

10兆円のうち、ソフトバンク自身の出資額は4分の1(2500億ドル)程度なので、自分の腹をそれほど痛めずにトランプ新政権に食い込んだとも言えます。

今回の投資についても、トランプ氏の政策でアメリカ経済が成長し、事業機会も拡大すると踏んで、周到に準備をしていたことがうかがわれます。その意味では、ファンド設立という入念な準備が功を奏したということになります。(周りで支えるソフトバンクの人はとても大変だと思いますが、やりがいはありますね。)
ソフトバンクは買収したスプリント(米通信業界4位)とTモバイルUS(同3位)の合併を以前目指して失敗しています。現在のオバマ民主党政権が抵抗したことが理由ともいわれており、トランプ氏の共和党新政権で認められるという期待感もあります。これを契機にアメリカのビジネスを何とかしよう、と孫さんも考えているかも知れません。

トランプ氏の孫氏に対する評価も高い

両氏が顔を合わせるのは初めてだそうですが、会談後にトランプタワーのロビーに現れたトランプ氏は孫氏の前で「業界で最もすばらしい男の1人」と非常に高い評価をしていました。その時の映像は以下の日経の記事から見ることができます。

米に5.7兆円投資 孫正義氏、トランプ氏と会談 雇用5万人創出 - 日本経済新聞
【ニューヨーク=高橋里奈】ソフトバンクグループの孫正義社長は6日午後(日本時間7日未明)、トランプ次期米大統領とニューヨークの「トランプタワー」で約45分間会談した。総額500億ドル(約5兆7000億円)を米国でIT(情報技術)分野を中心にした新興企業に投資し、5万人の雇用を生みだすとトランプ氏に約束した。孫氏はトラン...

映像中で孫さんが記者団に資料を示していますが、下記のようにしっかりと”Commit”ということばがサイン付で使われています。

こんな大きな事をアメリカ次期大統領を相手に”コミット”するというのは、相当強心臓の持ち主でなければできず、すごい人だなぁと改めて思った次第です。

余談ですが、先のトランプ氏のツイートへのコメントで「私の銀行はお堅いですが、柔らかい銀行なんて良いね」といった風のコメントがあり、笑ってしまいました。まあ冗談だとは思いますが、SoftBankが銀行か何かと思われている節もあり、アメリカでは名前はあまり知られていないのかなとも思った次第。

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