ロボアドバイザー2種類を同時に利用開始。開始3週間の成績は?

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ロボアドバイザーと呼ばれるAIが自動で投資運用を行ってくれるサービスを使い始めました。申込みから最初に投資が行われるまでの経緯、そして、まだ3週間程ではありますが、現在の成績についてもご紹介します。

利用したのは楽天証券の楽ラップとウェルスナビ。ロボアドバイザーの中でも人気のある2つのサービスで、後者はSBI証券経由で申し込みました。

コンテンツ

楽ラップ

楽ラップは楽天証券が提供するロボアドバイザーで、国内外の株式や債券に分散投資、投資は円建てです。

投資に対する積極度のアンケート結果をベースにAIがポートフォリオを構築、自動的に投資を行なってくれます。

質問へ回答して手続き開始

手続きは、まず以下のような質問に回答して投資に対する積極度を判定することから始まります。

RakuWrap QA

質問の数は16問。これが投資姿勢の判断につながるのかなというような質問もあるのですが、精査された結果この質問に落ち着いているのだと思います。

積極度の判定と運用コースの提案

回答後、以下のように投資に対する積極度が判定されて表示されます。判定に満足がいかない場合は再度質問に答えるほか、契約の際に変更することも可能です。

RakuWrap Profile

私の場合はちょうど中間の積極度だったのですが、一段上に変更し、北朝鮮のリスクもあるかなと思ったので、同時に「下落ショック軽減機能」をありにしました。

下落ショック軽減機能(TVT機能)というのは、「株式市場の価格変動リスクが高まった際に、株式への投資割合を減らし、債券の投資割合を高める」機能です。下落の影響を緩和できる反面、旧上昇時にはその恩恵を取り損なう可能性もあるということです。詳細についてはこのページをご覧下さい。

手数料の形式は2種類

ポートフォリオが決まればいよいよ契約となります。その際、手数料を「成功報酬型」と「成功報酬併用型」から指定する必要があります。後者は固定部分の手数料が低い代わりに、運用益が積み上がった際にはその5.4%が手数料に加えられます。

固定部分の手数料差は約0.1%で、100万円投資をしたとすると1000円相当です。それに対して、2万円の運用益があるとその分の成功報酬は1080円となり、固定部分の手数料差を超えてしまいます。

せっかく投資する以上、2万円以上の運用益は欲しいと思ったこともあり、私の場合は固定報酬型を選択しました。いろいろなケースが考えられるかと思いますが、総じて固定報酬型の方がお得な感じがしました。

契約から運用開始まで

投資一任契約の完了後、口座に資金を振り込めば、ポートフォリオの構築とその後の運用が始まります。

以下は入金から最初のポートフォリオ構築まで経過です。項目数が多いので途中省略していますが、入金の翌日から2日間で13種類の投資信託の購入が行なわれました。

RakuWrap Transaction

WealthNavi

ウェルスナビは海外のETFを利用して自動運用を行なうもので、投資はドル建てになります。

質問へ回答して手続き開始

楽ラップの場合と同様にまずは以下のような質問に回答し、投資に対するリスク許容度を決定します。質問の数は6問と楽ラップよりはお手軽です。

WealthNavi QA

リスク許容度の判定

全ての質問に回答すると判定されたリスク許容度が以下のように表示されます。

私の場合はリスク許容度4で、上から2番目の値でした。この判定に満足いかない場合は、もう一度質問をやり直すほか、画面中の詳細設定から変更することができます。

判定結果も参考にしながら、自分がどこまでリスクに耐えられるか考えて設定を行います。

WealthNavi Profile

口座開設から運用開始まで

リスク許容度の設定が完了すれば、口座開設の手続きとなります。SBI証券の口座とは別に管理される口座になるため、新たにマイナンバー等の情報を登録する必要があります。

口座開設後、運用資金を入金すれば、自動的にETFの購入が行なわれ運用が始まります。

以下はその時の取引履歴ですが、入金したその日(入金の受渡日)に各種のETFが購入され、リスク許容度のアンケートに基づくポートフォリオの構築が完了しました。

WealthNavi Transaction

開始3週間の成績

楽ラップ

RakuWrap Result 20170909

運用実績: 100万円 → 100.6万円 (+0.6%)

手数料が引かれているので資産合計は少し下回りますが、3週間で0.6%の増加となりました。

WealthNavi

WealthNavi Result 20170909

運用実績: 50万円 → 50.5万円 (+1.1%)
ドル建てでは、4596ドル → 4692ドル (+2.1%)

期間中円高に振れたこともあり、円建ての実績はドル建てよりも下がる結果となりました。こちらは投資先が海外なので、ドル建ての数値の方がよりパフォーマンスの状況を反映しているかと思います。

投資額が少額にもかかわらず、ドル建て、円建ての成績とも現時点では楽ラップより良い成績を上げています。

おわりに

3週間という短い期間ではありますが、どちらもプラス圏に留まり、まずまずのスタートとなりました。

とはいえ、双方とも基本的に長期的視点で投資を行う性質のものなので、短期間の結果に一喜一憂せず、長い目で見て判断して行く必要はあります。

今回、初めてロボアドバイザーを利用しましたが、あれほど多くのETFや投資信託に分散投資するのは通常であれば大変な手間になります。そういう手間を省き、かつ長期的な視点でパフォーマンスを追求できるロボアドバイザーはなかなかよいものではないかと思いました。

最低投資額や手数料が高く、以前は富裕層のみを対象としていた商品が、AI技術の進展により自動化され、多くの人に提供されるようになって来ている状況ですね。さらにコモディティ化して普及が進むと状況が変わる可能性もありますが、今のところはおすすめかと思います。


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