富士フイルムがDHCを特許侵害で訴えていた裁判で富士フイルムの訴えが退けられました。
富士フイルムの出願前に公開されていた先行事例があったと言うことで、富士フイルムにとってはなかなか厳しい判決です。
富士フイルム側は控訴するそうですが、「特許庁が特許を有効と判断しているから判決を不服として控訴する」という富士フイルムのコメントには少々違和感を憶えました。これは、たとえ特許庁が有効と認めて特許されても、あとから無効理由が見つかれば裁判で無効にされてしまう場合もあるからです。取材をした記者さんがコメントを端折りすぎたのかもしれません。
本件、コメントを頂きました。この件とは別に、DHCが富士フイルム特許の無効審判申立をしており、それが棄却されていたとのことです。富士フイルムのコメントは、この特許庁判断に基づくもののようです。
しかし、両社のパッケージが非常に似ているのには驚きました。最初にこのニュースを見た時は、パッケージが似ているので訴えられたと思った程なので。後から販売開始したDHCも節操ない、と思うのは私だけでしょうか。
本件訴訟中の特許無効抗弁とは別に、DHCから特許庁への無効審判申立があり、こちらでは今年はじめ頃に棄却されているんじゃなかったでしょうか。それで富士フイルムは「特許庁が有効と判断している」と発言したと。(いまは審決取消訴訟に発展していますが)