Facebookが2017年度第2四半期の業績を発表。四半期売上は初めて1兆円超えに。

facebookFacebookが2017年度第2四半期(4月から6月)の業績を発表しました。売上が昨年同期比47%増、純利益も71%増で、円ベースの四半期売上高が初めて1兆円を超え引き続き絶好調です。

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2017年度第2四半期の業績詳細

Facebook FY2017/2Q上の表はFacebookが7月26日にリリースした報告書からの抜粋です。

赤枠で示した2017年度第2四半期(2017年4月から6月)の売上高は93億2100万ドルで前年同期比45%の増加です。今のレートで日本円に直すと約1兆300億円となり、四半期の売上高が日本円換算ではじめて1兆円を超えました。

営業利益(緑枠)は61%増の44億100万ドル(約4880億円)、純利益(青枠)が71%増の38億9400万ドル(約4310億円)となりました。

売上、利益、純利益とも第1四半期と比べても1000億円程度増加しており、引き続き好調を維持しています。

売上高営業利益率(橙枠)も47%と非常に高い水準で、前年同期比5ポイント、前期からも6ポイント増加しました。

モバイル広告の貢献が依然高いが成長は鈍化も

売上のほとんどを占める広告は91億6400万ドルを計上、前年同期から47%、約3200億円も増加しました。モバイル広告が引き続き主力で、広告売上の87%を占めており、前年同期比84%も伸びています。

月間利用者数(MAU, Monthly Active Users)は6月30日時点で20億1000万人と20億人を超え、この1年間で17%増加しました。また、毎日の利用者数(DAU, Daily Active Users)も平均で13億2000万人となり、こちらも17%の伸びです。

とはいえ、ニュースフィードに掲載する広告数は利用者が不快に思う限界に近づいているとのことで、今後広告収入の伸びは鈍化すると言われています。

先の報告書によれば、現金(現金同等物を含む)保有高は354億5000万ドル。アップルにはとても及びませんが、それでもすぐに使えるお金を約4兆円弱も持っています。

この莫大なお金をどんな新しい領域に投資し、そして成長を維持していくのか、引き続き注目されます。

株価は好調で一時170ドル超に

FB Stock 20170804

FANG銘柄の一つでもあり株価は引き続き好調です。決算発表を受けて上場来高値を更新、直近では少し戻していますが、一時170ドルを超えました。

Facebookが2017年度第1四半期の業績を発表。純利益は前年同期比76%もの増加。
Facebookの2017年度第1四半期の業績は、売上が昨年同期比49%増、純利益も76%増で、株価も上場来高値を更新するなど引き続き好調です。

上の記事は2017年度1Qの決算発表について書いたものですが、当時の株価は150ドル前後でした。

その時の好決算を受けて米証券会社各社は目標株価を上方修正しており、目標株価の中央値は170ドルでした。それから3ヶ月あまりでの目標達成ということで、FB株の強さと人気ぶりが覗えます。

とはいえ、PERが40に迫る状況で、少し買われすぎかなと言う気もします。私としてはさらなる成長を期待したいところではあるのですが。

[参考]

フェイスブック最高益 - 日本経済新聞
【シリコンバレー=小川義也】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが26日発表した2017年4~6月期決算は、売上高が前年同期比45%増の93億2100万ドル(約1兆300億円)、純利益が71%増の38億9400万ドルだった。動画広告や携帯端末向け広告が好調で、売上高、純利益とも四半期で過去最高を更新した。売上高...