トランプ氏のソーシャルメディア戦略は実はなかなか秀逸だった

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いよいよ本日トランプ新大統領が就任します。Twitterで物議をかもし続けているトランプ氏ですが、そのソーシャルメディア戦略について、面白い分析がありましたのでご紹介します。

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マスメディアを凌駕するソーシャルメディアの発信力

Trump氏のTwitter

トランプ氏の動向、特にTwitterでのトランプ氏の発言は、大統領選挙中からもよくニュースメディアに登場しています。

トランプ氏のTwitterのフォロワー数は2,000万人もおり、非常に強力な発信手段となっていることがわかります。

マスメディアに敵対的なことを書かれても、Twitterというソーシャルメディアがある為、自分の主張を直接多くの人に届けることができるわけです。

これは、それなりに常識的(?)な発言でマスメディアを味方に付けてきた従来の政治家と比べるととても異色です。

日本でも、不適切発言をマスメディアにたたかれ、辞任する政治家が見られるように、政治家にとってマスメディアはいつも味方に付けておかねばならない存在のように思われます。

ところが、ソーシャルメディアの普及でその状況が変わってきたようです。そしてそれをうまく使ったのがトランプ氏というわけです。

いわゆる炎上商法とも言えるものですが、問題を一般の人にも刺激的に伝えて注目させるということです。

戦略の仕掛け人は20代の若者

ソーシャルメディアを使う手法は、トランプ氏自身が編み出したわけではなく、Justin McConneyさんという20代のソーシャルメディア担当が仕掛け人だそうです。

政治メッセージを伝えるにもインスタグラムの映像を使い、15秒という短い時間で問題を分かりやすく伝えることを続けたということです。シェアもされやすいので、主張がソーシャルメディアを通じて広く拡がることになりました。

トランプ氏に批判的な人も、過激な発言が繰り返されることもあり、何を言っているのかその主張に図らずも触れてしまう。それがさらなる反論、議論を生み出し、話題の中心にいつもトランプ氏がいる状況になっている訳です。

まとめ

最近では、ツイートがないことがニュースになったりするトランプ氏、そのソーシャルメディア戦略はとても秀逸だと思いました。

発言では戦略としてあえて過激なポーズを取ったということであれば、その政治運営は少しは常識的なものになるのかと、淡い期待はできるかもしれません。

元の記事は、以下の日経ビジネスオンラインのサイトで見ることができます。

ネット上で作り上げた“トランプブランド”
ドナルド・トランプ氏が新たな米国の大統領となる。彼がこれまでの米大統領と大きく異なる点の1つが、SNS戦略である。選挙期間中、彼の知名度を高めたのもSNSだった。彼はどのようにツイッターやフェイスブックを活用してきたのか。