AppleスペシャルイベントでiPhone7が発表されました。目玉はFelicaへの対応。

Apple Special Event on Sep. 7th, 2016

現地時間の2016年9月7日に開催されたAppleスペシャルイベントでiPhone7が発表されました。日本時間は翌日の深夜でしたが、私も眠いのを我慢しながらWebキャストで発表を見ました。

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iPhone7のFelica対応は大きなニュース

次期iPhoneは形もそれほど変わらないので名称はiPhone6SEになる、などと言われていましたが、ふたを開けてみると形状以外のところで大きな進歩がありました。その内容はすでに様々なサイトに書かれているのでそちらに譲りますが、私が何よりも注目したのはiPhone7のFelica対応です。

iPhone7 with Felica

iPhone7についての発表の9番目に、日本の国旗(といってもApple独特の周囲が丸いもの)が表示され、日本でApple Payサービスが10月から開始されることがアナウンスされました。Appleのこの手のイベントは全世界共通の内容が取り上げられることが基本で、特定の国向けのサービスや製品がトピックとなるのはかなり異例のことだと思います。

低価格スマホの台頭もあり、全世界ではiPhoneの売上が伸び悩む中、日本だけはシェアも高く売上も伸びていると言うことで、今回は日本市場の重視を鮮明にしてきたようです。

iPhone7のFelicaチップ搭載は日本向けモデルのみ

ただし、Felica対応チップが搭載されるのは日本向けのハードウェアだけのようです。(2020年の東京オリンピックのインバウンド需要を見込んで、JR東日本は全世界向けモデルでもチップ搭載を希望しているようですが。) LTEの仕様が各国違う中にあっても、できるだけモデルを統一することを定石にしてきたAppleとしてはこれもまた珍しいことです。

私の場合、ガラケーから初めて移行したスマホがiPhoneだったのですが、Felicaが使えないことが当初一番不便に感じていました。その後、iPhone6にNFCが掲載されるも、Felicaとは互換性がなくがっかりという状況でした。いわゆるガラケーではほぼ標準であった防水機能も実装され、日本のユーザーをしっかり取り込もうとしているようです。私にとっても、このiPhone7はようやく移行しても良いかなと思う機種となりました。生産規模はiPhone6sより抑えられるようですが、日本では人気の機種となるのではないでしょうか?

マリオやポケモンが登場した発表イベント

その他、今回のイベントでは、任天堂の宮本茂氏が登場してiOS向けのマリオゲームが発表されたり、ポケモンGoがApple Watchにも提供されることが発表されるなど、全世界向けの発表にも関わらず日本重視の姿勢が前面に出ていたイベントだと感じました。

しかし、外国人が発音する「ポケモン」は「ポキモン」に聞こえるのは気になりますね。まあ、今やポケモンはグローバルスタンダードの”Pokemon”だからしょうがないのでしょうが。